12⽉の⽶住宅市場指数、5カ⽉ぶり上昇 ⾦利低下で

 ⽶住宅市場指数

2023/12/19 2:18  ⽇本経済新聞  電⼦版

【ニューヨーク=佐藤璃⼦】全⽶住宅建設業協会(NAHB)が18⽇発表した12⽉の住宅市場指数は37となり、11カ⽉ぶりの低⽔準を記録した前⽉から3ポイント上昇した。7⽉以来、5 カ⽉ぶりに前⽉⽐プラスとなった。客⾜を⽰す指数や⾒通しがそれぞれ前⽉から上昇した。

⾼⽌まりが続いてきた住宅ローン⾦利の低下が業況の改善につながった。

同指数は住宅建設会社や販売企業などからなるNAHB会員を対象に、6カ⽉先までの販売予測などを聞き、業界の景況感を測る。50を上回ると事業者が新築住宅市場の状況を「好調」、下回れば「不調」とみていることを⽰す。指数は4カ⽉連続で好不況の境⽬となる50を下回っている。

12⽉の内訳は「現在の販売状況」が40と前⽉から横ばいだった。「今後6カ⽉の販売⾒通し」は45と6ポイント、「客⾜」は24と3ポイントそれぞれ前⽉から上昇した。NAHBの会⻑、アリシア・ヒューイ⽒は「ローン⾦利の⾼⽌まりはピークを過ぎ、ここ1カ⽉ですでに約0.5ポイント低下した。これにより今後数カ⽉間は購⼊需要が増えるだろう」と指摘した。

⽶抵当銀⾏協会(MBA)が13⽇発表した調査によると、⾜元の30年固定の住宅ローン⾦利(週平均)は7.07%と7⽉下旬以来の低⽔準で推移している。⾦利低下が需要増加につながっており、ローン申請件数を⽰す総合指数(季節調整済み)も前週から7.4%上昇した。