【2025年GWレポート】
日本人観光客が“微増”も、完全回復はまだ遠い? ハワイ観光の現状とこれから

最新の統計と現地の声をもとに、今後の展望と対策をまとめました

「回復基調?それとも踊り場? ハワイ×日本の関係性を読み解くゴールデンウィークの動き」

2025年のゴールデンウィークが終了し、ハワイ観光業界からは「日本人観光客の数は昨年比で約10%増加」との報告がありました。
しかし、これはコロナ前(2019年)比でまだ半数程度。完全回復には至っていません。

ハワイ投資を検討している方にとって、日本からの渡航者動向はビジネスチャンスのバロメーター。この記事では、最新の統計と現地の声をもとに、今後の展望と対策をまとめました。

  • 今年のGWは4月29日(昭和の日)〜5月5日(こどもの日)が対象
  • 昨年と比べて日本からの訪問者は約10%増加
  • しかし、2019年(約156万人/年)と比較すると半分以下の水準

ホノルル市内のJTB担当者や観光関係者は「完全回復には2027年頃までかかる可能性がある」と指摘しています。

① カレンダーの悪さ

2025年のGWは休日がうまく連結しづらく、長期休暇を取りにくい並びだったため、「近場志向」が強まりました。

② 旅行費用の高騰

  • 航空券、ホテル、燃料、食事すべてが2019年比で値上がり
  • ゴールデンウィーク時は特に高く、「韓国や台湾の半額」との声も

③ 消費マインドの不透明さ

円安に加え、日本国内の経済・雇用環境への不安も旅行控えにつながっているとの見方も。

一方で、夏以降の回復に向けた“種まき”は着実に進行中です。

  • ANAが6月16日から東京線を週14便に増便
  • JALは7月から成田・関西・名古屋発便を増強
  • イベント誘致も活発化(例:TUBEコンサート、元ジャニーズスターによるステージなど)

観光庁の高畑氏は「夏〜秋にかけては回復ペースが加速する見込み」と語っています。

今後のハワイ投資・M&Aで重要になるのが、次世代日本人旅行者へのアプローチです。

若年層

  • 「行ったことがない」20代・30代をターゲットに
  • コンサートやスポーツイベントなど**“目的型”渡航ニーズ**が鍵

高齢層&リピーター

  • 長期滞在型バケーションや医療・ウェルネスツーリズムにもニーズあり
  • 安定した渡航回数を誇る“JTBユーザー層”の再獲得も重要

ハワイの価値向上戦略

  • JTBは専用施設「Oli Oli Ocean Station」やアプリ連携ライドシェアで体験価値を強化
  • 他の旅行会社や不動産業者も「高付加価値パッケージ」を今後展開予定

ハワイの競合として挙げられるのが:

たとえば、沖縄の「ハレクラニ沖縄」は連日満室。
シンガポールも有名人プロモーション×国家予算での観光強化策を打ち出し、すでに2019年水準まで回復済みです。

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