観光客を惹きつけるアオウミガメも嫌がらせの標的に 

野生のアオウミガメ(ホヌ)が海岸に上がって
日光浴をする姿を見ることができ、多くの観光客が訪れています。

2026年5月26日
ホノルル・スター・アドバタイザー

オアフ島ノースショアのラニアケアビーチは、「タートルビーチ」として世界的に知られています。
ここでは野生のアオウミガメ(ホヌ)が海岸に上がって日光浴をする姿を見ることができ、多くの観光客が訪れています。
しかし、その人気の裏で深刻な問題が発生しています。
ウミガメを見たり写真を撮ったりするために多くの観光客が集まり、ウミガメへの迷惑行為や交通渋滞が問題となっているのです。
毎日数百人の観光客が訪れるラニアケアビーチでは、アオウミガメが海岸で休んでいる姿をほぼ毎日見ることができます。
そのため毎日数百人規模の観光客が訪れています。


しかし、
・道路を横断する観光客による交通渋滞
・ウミガメに近づきすぎる行為
・写真撮影のための接触行為

などが問題視されています。


ホヌ(アオウミガメ)は法律で保護されている
アオウミガメ(ホヌ)は、
・米国連邦法
・ハワイ州法

によって保護されている野生動物です。


モンクアザラシと同様に、
・触る
・追いかける
・持ち上げる
・嫌がらせをする

ことは禁止されています。


ハワイ自然保護協議会のジョニー・ピーターズ氏は、
「多くの観光客は、ウミガメが法律で守られていることを理解していない」
と指摘しています。
ハワイ文化におけるホヌ
ホヌは単なる海の生き物ではありません。
ハワイ文化では、アウマクア(守護神)として大切にされてきました。


広い海を渡る航海能力を持つことから、
・知恵
・長寿
・守護

の象徴とされています。


ピーターズ氏は、
「ホヌは私たちよりもずっと昔から存在しており、ある意味では祖先のような存在です」
と語っています。
実際に起きている迷惑行為

記事によると、
・ウミガメの上に座る
・ロープを越えて近づく
・セルフィー撮影のため接近する
・海の中で追いかける

といった行為が過去に何度も確認されています。

2025年には、男性がアオウミガメを持ち上げて写真撮影する動画
がTikTokに投稿され大きな批判を受けました。
動画では男性がウミガメの前足を持ち上げて立たせた状態で撮影していました。
当局は現在も調査を続けています。

過去の違反事例
NOAA(米国海洋大気庁)は過去にも処分を行っています。
2017年
男性観光客2人がアオウミガメを抱えて撮影した写真をSNSへ投稿
→ 750ドルの罰金
2018年
アラバマ州の男性が
・モンクアザラシに接触
・ウミガメを執拗に追跡
→ 1,500ドルの罰金

NOAAによると、
絶滅危惧種保護法違反の場合
・民事罰5万ドル超
・刑事罰10万ドル以下の罰金
・最長1年の禁錮刑
となる可能性があります。

ボランティアが保護活動
非営利団体「マラマ・ナ・ホヌ」は、約130人のボランティア
によってラニアケアビーチで保護活動を行っています。
毎日午前10時から午後7時まで活動し、観光客へ
「ウミガメから最低3メートル離れてください」
と説明しています。
ボランティアのデビー・ヘレラ氏は、
「私たちはウミガメ警察ではなく教育活動をしている」
と話しています。

ラニアケアの交通問題
夏のピークシーズンには、1日に400~500人の観光客がラニアケアを訪れます。
その結果、周辺道路では慢性的な渋滞が発生しています。
州議会議員のショーン・クインラン氏は、観光客用駐車場を別の場所に設け、
シャトルバスで移動させる案を提案しています。
この収益を利用し、常駐の自然保護官を配置したい考えです。


産卵シーズンが始まるウミガメの産卵シーズンは4月中旬頃から始まり
8月~11月にピークを迎えます。
産卵時には、
・静かな環境
・暗い海岸
が必要です。

専門家は、
海岸近くの住宅所有者に対し夜間照明を抑えるよう呼びかけています。
人工照明によって、孵化した子ガメが海ではなく道路側へ向かってしまうケース
も過去に発生しています。
ハワイのウミガメについて
記事によると、
・ハワイには5種類のウミガメが生息
・最もよく見られるのはアオウミガメ(ホヌ)
・タイマイは絶滅危惧種
です。

ウミガメは最大で約1.2メートルまで成長し、
寿命は約70年
に達するとされています。
観察時のルール
NOAAおよびDLNRは以下を推奨しています。
・通常時は3メートル以上離れる
・産卵中は45メートル以上離れる
・触らない
・餌を与えない
・追いかけない
・犬を近づけない
・ロープや標識の内側に入らない

まとめ

ラニアケアビーチのアオウミガメは、ハワイを代表する人気観光資源の一つです。しかしその人気ゆえに、近年は観光客による接近や迷惑行為が増加しています。ウミガメはハワイ文化においても特別な存在であり、連邦法・州法で保護されています。関係機関やボランティア団体は、観光客に対して「見ることはできても触れることはできない」という基本ルールを守り、野生動物への敬意を持って行動するよう呼びかけています。

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