オアフ島のホームレス人口はわずかに増加傾向にあるものの、いくつかの改善も見られる

路上生活者の減少やシェルター利用者の増加など、改善を示す傾向も見られる


2026年5月21日
ホノルル・スター・アドバタイザー

オアフ島におけるホームレス人口は2026年にわずかに増加したものの、路上生活者の減少やシェルター利用者の増加など、改善を示す傾向も見られることが最新の調査で明らかになりました。

ホームレス人口は約1%増加


パートナーズ・イン・ケア(Partners In Care)が発表した2026年ホームレス実態調査(Point-in-Time Count)によると、
2026年1月25日時点のオアフ島のホームレス人口は4,539人でした。
これは2024年の4,487人から約1%増加しています。

一方で路上生活者は大幅に減少しました。
2024年 2,756人
2026年  2,208人
約20%減少しています。

シェルター利用者は35%増加


ホームレス状態にあるものの、
・緊急避難所
・一時住宅プログラム
などを利用できている人は大幅に増加しました。
2024年  1,731人
2026年  2,331人
約35%増加しています。
2026年の調査では、
・路上生活者 49%
・シェルター利用者 51%
となりました。
これは2018年以来初めて、シェルター利用者数が路上生活者数を上回った
ことを意味します。

子どものホームレスは増加


改善傾向がある一方で、懸念される結果もありました。
18歳未満のホームレス児童は802人確認されました。
そのうち5人は保護者のいない未成年者でした。


また、子どもを含む家族世帯のホームレス人口は
2024年から2026年の間に19%増加し、1,334人に達しています。
ハワイ先住民系の割合が高い
調査では、ネイティブハワイアンおよび太平洋諸島系住民
がホームレス人口に占める割合が高いことも明らかになりました。


オアフ島全体人口に占める割合は約10%ですが、
ホームレス人口では43%を占めています。
報告書作成委員長のタニヤ・ブラウン氏は、
「これは単なる数字ではありません。家族や退役軍人、高齢者など、地域社会の人々の問題です」
と語っています。

市長は改善を評価


ホノルル市のリック・ブランジャルディ市長は、
今回の結果について前向きな評価を示しました。
特に、
・路上生活者20%減少
・シェルター利用者35%増加
について、「路上から人々を支援につなげる新しい取り組みが成果を上げている」
と述べています。

ホームレスが多い地域


調査では地域別の状況も公表されています。
最も路上生活者が多かったのはワイアナエ海岸地域でした。
人数は689人で、オアフ島全体の路上生活者の約31%を占めています。
次に多かったのはダウンタウン・ホノルルおよびチャイナタウン地域
で、約380人でした。


一方、ワイキキ地域は比較的少なく、94人となっています。
退役軍人ホームレスは改善良いニュースとして、
路上生活をしている退役軍人ホームレスは
2024年と比較して39%減少しました。


調査担当者によると、
退役軍人向け支援プログラムの成果が反映されている可能性があります。
子どもと家族のホームレス問題が深刻化
非営利団体「Family Promise of Hawai‘i」は、
子どものホームレス増加に強い懸念を示しています。


同団体によると、2022年以降家族ホームレスは43%増加しています。
さらに、ハワイ州教育局は毎年約4,800人の学齢期児童
がホームレス状態にあると把握しているといいます。


加えて、0歳から5歳までの子ども約750人
もホームレス状態にあるとされています。

ホームレス支援プログラムの影響


関係者によると、
2026年前半には家庭内暴力被害者向け支援プログラムの予算削減
も発生しており、子どもを持つ家族への影響が出ている可能性があります。
市当局は、
・行政機関の連携強化
・支援団体との協力
・住居支援プログラム
などが改善につながっていると説明しています。

今後の調査


パートナーズ・イン・ケアは、今後は毎年ホームレス実態調査を実施したいとしています。
同団体は、
「自然災害や経済状況の変化によってホームレス人口は大きく変動する可能性があるため、毎年の調査が重要」と述べています。

記事のまとめ


2026年のオアフ島ではホームレス人口全体は4,539人とわずかに増加しましたが、路上生活者は20%減少し、シェルター利用者は35%増加しました。これは行政や支援団体による取り組みの成果と評価されています。一方で、ホームレス状態にある子どもや家族は増加しており、特に家族向け支援の強化が今後の大きな課題として浮き彫りになっています。ネイティブハワイアンや太平洋諸島系住民の割合が高いことも引き続き課題となっており、オアフ島では支援策のさらなる充実が求められています。

お問い合わせ

ハワイビジネス情報館では、

を検討されている方に向けて、法律・制度・生活環境の変化を、現地報道をもとに分かりやすく整理してご案内しています。


お問い合わせ