1月米住宅価格、7カ月連続過去最高 中古住宅不足続く

米 中古住宅不足

1月米住宅価格、7カ月連続過去最高 中古住宅不足続く

【ニューヨーク=野一色遥花】米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが26日発表した1月のS&Pコアロジック・ケース・シラー指数(季節調整済み)は前年同月と比べ6.0%上昇し、7カ月連続で過去最高を更新した。同指数は全米の住宅価格を反映する。住宅ローン金利がなお高水準なことによる中古住宅の在庫不足が価格を押し上げる展開が続いている。

指数は315.36で、1987年の集計開始以来の過去最高値を記録した。都市別でみると、サンディエゴが前年同月と比べ11.2%上がり、デトロイトが8.2%上昇と続いた。全主要20都市で前年同月を上回った。

住宅価格指数は過去最高を更新し続けている(23年12月、ニューヨーク市)

米連邦住宅金融庁(FHFA)が同日発表した1月の全米住宅価格指数(季節調整済み)も前年同月と比べて6.3%上昇した。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)集計では、30年固定の住宅ローン金利(週平均)は足元では6.87%(3月14〜20日集計)と、直近の天井よりは低水準だが再び上昇し始めている。

住宅ローン金利が高水準で推移するなかでは、低金利環境下で組んだローンが残る消費者は住宅の買い替えに踏み切りにくい。これが中古住宅の在庫不足につながる。英キャピタル・エコノミクスの不動産担当エコノミスト、トーマス・ライアン氏は「需給逼迫による価格上昇を想定している」と指摘している。


何かご質問等あればお気軽にお問い合わせください。

ハワイビジネス情報館