8⽉⽶中古住宅販売、13年ぶり低⽔準 ⾦利上昇で在庫減
中古住宅販売
2023/9/22 6:59 ⽇本経済新聞 電⼦版
在庫不⾜が住宅価格を下⽀えしている(サンフランシスコ)=AP
全⽶不動産協会(NAR)が21⽇発表した8⽉の中古住宅販売件数は404万⼾(季節調整済み、年率換算)と前⽉⽐で0.7%減、前年同⽉⽐では15.3%それぞれ減った。2010年以来、約13年ぶりの低⽔準を記録した。⾼⾦利の影響で中古住宅の在庫が減少している。
販売件数はダウ・ジョーンズまとめの市場予測(0.7%増)を下回った。⽶連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)集計の30年固定の住宅ローン⾦利は約22年ぶりの⾼⽔準だ。過去に借り⼊れた低⾦利の固定ローンを⾼⾦利で借り換えてまで家を住み替えようとする住宅保有者は少なく、中古住宅市場の供給が絞られている。
在庫は前年同⽉から14.1%減って110万⼾になった。需給の逼迫で取引価格は上昇し、中古住宅販売価格(中央値)は前年同⽉⽐3.9%⾼い40万7100ドル(約6000万円)となった。3 カ⽉連続で40万ドル超えを記録した。
専⾨家からは「堅調な雇⽤環境が続いているため⻑期的に住宅販売は上向くだろう」(NAR のチーフ・エコノミスト、ローレンス・ユン⽒)との⾒⽅もあった。