海外扶養控除の実態調査が2026年開始?
ハワイ移住・在住者が注意すべき日本の税制改正

扶養控除の実態調査が始まる可能性とハワイ生活への影響

この記事のポイント

  • 2026年に海外扶養控除の実態調査が始動へ
  • 書類だけでなく送金実績など扶養実態が重視
  • ハワイ在住者も日本側の税務管理が不可欠に
  • 移住後の生活設計と資産管理のセットが重要

ハワイ在住の方、そしてこれからハワイ移住を考えている方にとって、見逃せないニュースが出ています。 それは「海外に住む親族の扶養控除」に関する制度の見直しです。

1. 2026年に政府が乗り出す「海外扶養控除」の実態調査

日本政府は、海外に住む親族を対象とした扶養控除について、2026年中にも実態調査に乗り出す方針です。 税逃れに悪用されているとの指摘を受け、制度厳格化の効果を検証し、将来的な税制改正も視野に入れて検討が進められています。

この扶養控除は、日本で働く人が海外に住む親族を養っている場合でも、所得税や住民税の負担を軽減できる制度です。対象は16歳以上の親族ですが、海外居住者については扶養の実態を把握しにくいという課題が以前から指摘されていました。

実際、過去の調査では、海外扶養の申告人数が国内扶養のみの場合より大幅に多い傾向が確認されています。

  • 国内扶養のみ:平均5.9人
  • 海外(または国内外含む):平均10.2人

さらに、海外に21人の扶養親族がいると申告し、所得税をゼロにしたうえ100万円以上の還付を受けていた極端な事例も報告されています。

2. 段階的に厳格化される制度:2023年改正後の対象範囲と課題

こうした背景があり、制度はすでに段階的に厳格化されています。 2016年からは、親族関係の証明書や送金実績を示す書類の提出が義務化されました。そして2023年からは、留学など特別な事情を除き、30歳から69歳の海外居住親族は原則として控除対象外となっています。

つまり現在は、主に以下の親族が控除対象となる仕組みです。

  • 16歳〜29歳
  • 70歳以上

今回の調査は、単に書類の確認だけでなく、「実際に扶養しているか」という実態が重視される方向です。送金の有無、生活費としての支援の継続性、親族関係の証明などが、総合的に確認される可能性があります。

3. ハワイ在住者への影響:日本に資産・収入がある場合の注意点

この動きは、ハワイ在住の日本人にとって決して他人事ではありません。なぜなら、ハワイに移住した後も、日本の税制との関係は続くからです。

例えば、以下のようなケースでは海外居住親族の扱いが税務上の重要なポイントになります。

  • 日本に資産や収入がある方
  • 日本企業からの収入がある方
  • 日本で確定申告を続けている方

親を日本に残してハワイで暮らすケース、逆に日本で働きながらハワイ在住の家族を扶養しているケースなど、ライフスタイルによってはこの制度に関わる方も少なくありません。形式だけ整えていても、実態が伴っていなければ認められにくくなる流れです。

4. まとめ:移住後の税務管理と「実態を伴う」資産設計の重要性

ハワイ移住を検討している方にとっては、「移住後の税務管理」という視点がこれまで以上に重要になります。特に、ハワイで会社設立を検討している方や、ハワイ事業買収を考えている方の場合、日本と海外の収入・送金・扶養関係を整理しておくことが不可欠です。

居住地が海外になっても、日本に収入源や資産がある限り、日本の税制度の影響は続きます。今回のニュースは、単なる税務の話ではなく、「海外で暮らす日本人のライフプラン」そのものに関わるテーマとも言えます。

ハワイ移住という夢の裏側には、税務、送金、扶養、資産管理といった現実的なテーマが存在します。制度が厳格化されるほど、ライフプランと資産設計をセットで考える必要が出てきます。

アドバイス

ハワイ在住またはハワイ移住を予定している方は、日本の税制改正や制度見直しの動向を定期的にチェックすることが大切です。 海外居住親族の扶養控除は、今後さらに実態重視の方向へ進む可能性があります。扶養関係を申告している場合は、送金記録や関係証明書類をしっかり保管しておくことをおすすめします。


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