ハワイ移住のその先。「最後は日本で暮らす」永久帰国が増えている理由

最近じわじわと注目されているのが「永久帰国」という言葉です

ハワイ移住やアメリカ生活に憧れている方は、とても多いと思います。 実際に、仕事や子育て、ビジネスのチャンスを求めて海外へ渡る日本人は、この数十年で大きく増えました。

一方で、最近じわじわと注目されているのが「永久帰国」という言葉です。 これは、長年海外で暮らした日本人が、人生の最後は日本で過ごそうと帰国する動きのことを指します。

1. 「永久帰国」の広がり:アメリカンドリームの後の現実

日本経済新聞の記事では、アメリカに60年住んだ男性のケースが紹介されています。 18歳で単身渡米し、大学で学び、発電所の設計に携わるなど充実したキャリアを築きました。結婚し、米国内を転居しながら子どもを育て、最終的には米国籍も取得。まさにアメリカンドリームを体現したような人生です。

それでも帰国を決めた理由のひとつは、生活環境の変化でした。 視力低下により車の運転ができなくなり、「車がないと暮らしにくい」という現実に直面します。さらに医療体制への不安も重なり、2025年に日本へ帰国し、横浜の高齢者向けマンションを購入しました。

2. 医療費と物価高の壁:米国生活における老後の不安要素

別のケースでは、約30年間アメリカで暮らした女性が、医療費の高さを理由に帰国を決断しています。 外科助手の簡単な処置だけで280ドル、医師の診察で320ドルかかり、手術となれば自己負担は6600ドルと言われたそうです。

高齢者施設の費用も月5000ドル以上と高額で、老後の医療費負担への不安が大きな要因となりました。 また、現地の物価上昇も帰国を後押ししました。コロナ禍後には卵1パックが8ドルになるなど、生活費の負担が増えたことが紹介されています。

3. 統計が示す帰国ラッシュ:高所得層が日本に求める「安心」

統計を見ると、この流れは個別の話ではありません。 海外で永住権を持ち期限を定めずに暮らす日本人は、1970年の22万人から2025年には58万人に増加しています。その約半数が北米に集中しています。

そして今、先に海外へ渡った世代の中で、日本へ戻る人が増えていると指摘されています。 不動産会社の担当者は、1週間で3件も永久帰国希望者に物件を案内したことがあると話しています。

興味深いのは、多くが高所得層である点です。 十分な年金収入を持ち、「もっと広い部屋が欲しい」という相談も多いとされています。看護師常駐サービスや日本食の提供といった、安心できる生活環境への関心も高いようです。

一方で課題もあります。 日本に身寄りがない場合、介護施設や賃貸住宅の入居時に必要な身元保証人がいないケースがあることが指摘されています。また、年金や社会保障の扱いは国ごとに異なるため、制度確認が必要になるとされています。

4. まとめ:移住を「人生の一つのステージ」として設計する視点

このニュースは、ハワイ移住やハワイでの長期生活を考えている方にとって、とても示唆的です。 海外で暮らすことは、人生の大きな可能性を広げます。

しかし同時に、
・老後の医療
・生活コスト
・家族との距離

といった現実的なテーマも、必ず向き合うことになります。

ハワイ事業買収やハワイ会社設立、ハワイE2ビザによる長期滞在を検討する場合も、「住むこと」だけでなく、「いつまで住むのか」という視点を持つことはとても重要です。

海外生活を充実させたうえで、将来は日本へ戻る。あるいは、日本と海外を行き来する。そんなライフプランを前提にした投資やビジネス設計も、これからは現実的な選択肢になっていきそうです。

ハワイ投資ビザやハワイビザ取得を考える際も、将来の生活拠点をどう設計するかは避けて通れないテーマです。移住はゴールではなく、人生の一つのステージに過ぎないという視点が、今あらためて注目されています。


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