ハワイ観光は回復している?実は横ばい ハワイが世界の観光競争に直面しているリアルな現状

観光はもう完全に戻ったんじゃないの?

ハワイが大好きな人ほど、「観光はもう完全に戻ったんじゃないの?」 と思っているかもしれません。 でも、最新の現地レポートを読むと、今のハワイ観光は 「回復はしているけれど、勢いよく伸びているわけではない」 という、かなり現実的な状況にあることが分かります。

1. 数字で見るハワイ観光の現在地:ピークを下回る「横ばい」の予測

2026年を迎えた時点で、ハワイ feather 観光客数はパンデミック前のピークを、まだ大きく下回っています。 ハワイ州ビジネス・経済開発・観光局(DBEDT)の暫定データによると、2025年にハワイを訪れた観光客は約964万人。 これは前年から0.6%減少しており、2019年に記録した約1040万人と比べると、かなり少ない水準です。

一方で、観光客による消費額は名目ベースで217億5000万ドルと、前年比5.7%増加しています。 つまり、「来る人は少し減ったけれど、来た人はよくお金を使っている」という状態です。

この傾向について、世界的な観光調査会社ツーリズム・エコノミクスの幹部は、ハワイの観光回復は「K字型」だと説明しています。 高所得層は引き続きハワイに来て、プレミアムな旅行を楽しんでいる。 一方で、中低所得層は旅行自体を控えている。 この差が、航空座席の需要やホテル利用、観光客の構成に影響を与えている、というわけです。

2026年の見通しについても、かなり落ち着いた数字が並びます。 DBEDTは、2026年の観光客数は約976万人で、前年比0.7%増にとどまると予測しています。 観光消費額は220億7000万ドルで、2.4%増の見込みです。 2027年、2028年も、観光客数の増加率は1%前後という予測です。 「大きく落ちるわけでもないけれど、一気に伸びる感じでもない」そんな横ばい感が続く、という見方です。

2. 激化するグローバル競争:競合するリゾートと国際線の苦戦

さらに、ハワイは今、世界の観光地との競争がかなり厳しくなっています。 旅行・観光テクノロジー企業アマデウスの担当者は、アメリカ市場において、ハワイの主な競争相手はメキシコやフィジーだと指摘しています。 加えて、タイ、バリ島、フランス領ポリネシアなど、「比較的安く、成長スピードが速い観光地」からの圧力も強まっています。

実際、2025年から2026年初頭にかけて、ホノルルは「最も検索・予約された米国都市トップ10」に入っていません。 航空座席数を見ると、アメリカ本土路線は微増していますが、国際線は厳しい状況が続いています。 日本発は2%減、韓国発は7%減、カナダ発は3%減、オーストラリア発は24%減、と予測されています。 日本からの観光客が戻り切っていない、という現実は、ハワイをよく知る人ほど実感があるかもしれません。

3. ハワイが抱える内部構造の変化:マウイの現状と消費スタイルの変遷

さらに、マウイ島の状況もハワイ観光全体の重しになっています。 2023年の大規模山火事以降、マウイ島では観光と住宅をめぐる問題が続いています。 短期賃貸を段階的に廃止し、長期住宅へ転換する法案の影響で、観光用宿泊施設が減少しました。 エコノミストの推計では、マウイ島のコンドミニアム価格の中央値は約30%下落したとされています。 これは、「観光キャパシティそのものが減っている」ことを意味します。

州全体で見ると、パンデミック後のいわゆる「リベンジ旅行」で高騰した宿泊料金は、今は落ち着いてきています。 2019年と比べて実質的に料金が上がっているのは、高級ホテルのみ。 中級・上級クラス of ホテル料金は、むしろ下落しています。 また、旅行者の1日あたり支出の中で、宿泊費の割合は増え続け、ショッピングの割合は縮小しています。 これも、「ハワイでの過ごし方」が以前とは変わってきていることを示しています。

4. まとめ:ハワイビジネスが「選ばれ続ける」ための付加価値と長期視点

このニュースは、ハワイ事業買収やハワイ会社設立、ハワイ移住を考えている方にとって、とても重要です。 観光が横ばいということは、「派手な成長ストーリーは描きにくい」一方で、「安定した市場」とも言えます。

ハワイ投資ビザやハワイE2ビザで事業を考える場合、これからは ・価格競争 ・付加価値 ・長期視点 が、より重要になります。 ハワイは今、「楽園だから来る場所」から、「選ばれ続ける場所」へと、試されている段階にあるように見えます。


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