【ハワイビジネス情報館】ホノルル・イウィレイが変わる!交通拠点隣接の再開発で生まれる新しい暮らしのかたち

再開発の舞台は、現在ホームレス支援施設などが入っている約4エーカーの土地

ホノルルの中心地に位置するイウィレイ地区が、大きく生まれ変わろうとしています。ハワイの不動産や事業への投資、移住を検討している方にとって、この開発プロジェクトはとても注目すべき動きです。

2025年11月、ホノルル市はイウィレイセンターの再開発にあたり、カリフォルニア州を拠点とする非営利の住宅開発団体「EAH Housing(イーエーエイチ・ハウジング)」をリードデベロッパーとして選定したと発表しました。

再開発の舞台は、現在ホームレス支援施設などが入っている約4エーカーの土地。将来的には、スカイライン鉄道のクウィリ駅(Kuwili Station)に直結する、住宅と商業施設が融合した交通拠点型(トランジット・オリエンテッド)開発へと生まれ変わる予定です

このプロジェクトの注目点は、単なる不動産開発にとどまらず、ハワイ移住やハワイ事業買収を検討している方にとっても、多くの可能性を秘めていることです。

まず、クウィリ駅が開業する2031年には、イウィレイセンターはスカイライン鉄道沿線の中核となる「駅直結プロジェクト」となり、アクセスの良さが最大の魅力になります。近年、ハワイE2ビザを利用して事業を始めたいと考えている方が増えていますが、このような交通の利便性が高い場所での事業展開は、集客や雇用確保の観点からも大きなアドバンテージとなります。

また、ホノルル市はこのプロジェクトについて「都市ホノルルの未来を形作る、世代を超えた再構築のチャンス」と位置づけており、数千戸規模のワークフォース向け住宅(中所得者向け住宅)や商業スペースが整備される予定です。これはハワイ会社設立を検討している方にも朗報であり、新たな商業エリアでの飲食店、小売、サービス業など多様な業種が展開可能になります。

イウィレイセンターには現在、105床の一時的なホームレス支援住宅が設置されており、周辺にもシャワーやトイレ、洗濯設備などを提供する施設が存在します。市の発表によれば、一部のサービスは開発エリアに組み込まれたり、別の場所に移転する予定で、段階的な再配置が進められます。仮設住宅として建設されたユニットは、解体・再設置可能な設計になっており、柔軟な運用が可能です

こうした「社会課題への配慮」と「経済発展の両立」を目指す姿勢は、近年注目されている「社会的インパクト投資」の観点からも重要です。ハワイでの事業買収や投資を考える方にとって、このような公共性の高いプロジェクトに関与することは、地域貢献の実績にもつながります。

今回、再開発のリード候補として選ばれたEAH Housingは、カリフォルニア州を拠点とする非営利の住宅開発機関で、30年以上にわたりハワイでのワークフォース向け住宅提供の実績があります。地域副社長のカレン・セドン氏は、今回のプロジェクトを「単なる住宅開発ではなく、家族の未来を支えるトランジット・コネクテッドなまちづくり」と述べており、高品質かつ長期的な視点での住宅供給を目指しています

このようなパートナーが参画することで、地域との連携や住民ニーズへの対応も期待され、安心して事業投資できる環境が整っていくと考えられます。

ハワイ移住やハワイビザ取得を視野に入れている方にとって、交通インフラと連動した再開発エリアに事業拠点を構えることは、E2ビザ取得の実現性を高める重要な一手となります。E2ビザは、一定額以上の事業投資を行い、現地で雇用を創出することで得られる非移民ビザであり、「収益性のある事業であること」「現地でのオペレーションがあること」が求められます。

イウィレイ再開発エリアのような都市中心部の新興エリアは、将来的な価値上昇も期待でき、事業立ち上げとビザ取得の両面において好材料が揃っています。

現在はEAH Housingとの独占交渉期間に入り、ホノルル市との開発契約と土地賃貸契約(Ground Lease)についての具体的な協議が進行中です。最終的には市議会の承認が必要ですが、2031年の鉄道駅開業に向けて着々と準備が進められています。

なお、この開発プロジェクトは段階的に進められる予定であり、すべてが一度に整うわけではありませんが、早期に参入することで事業的な優位性を確保できる可能性もあります。

イウィレイ再開発プロジェクトは、ハワイ不動産の新たな可能性を示すだけでなく、ハワイ事業買収や会社設立、移住などを考える方にとって、多方面からの価値を提供するプロジェクトです。

こうした方にとって、今がまさに“情報収集”と“準備”を始めるタイミングです。


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