カメハメハ・スクールを守れ!ハワイの伝統と誇りを未来へつなぐ声
カメハメハ・スクール(Kamehameha Schools)が、
今、入学方針をめぐって注目の的になっています
地元の声がひとつに――入学方針をめぐって巻き起こった大きなうねり
こんにちは、ハワイビジネス情報館です。
今回は、オアフ島を揺るがしたある話題をご紹介します。ハワイの人々にとって「誇り」とも言える存在、カメハメハ・スクール(Kamehameha Schools)が、今、入学方針をめぐって注目の的になっています。
なんと、800人以上の人々がカカアコの学校本部前に集まり、学校の「ハワイアン優先入学制度」を守ろうと大規模な抗議デモを行ったのです。ハワイの伝統文化を守りたいという強い想いが、世代を超えて一つになった瞬間でした。

そもそも、カメハメハ・スクールって?
カメハメハ・スクールは、ハワイ先住民の子どもたちに教育の機会を提供することを目的とした名門私立学校です。1887年、ハワイ王室の血を引くベルニス・パウアヒ・ビショップ王女の遺志によって創設されました。
現在はオアフ島、マウイ島、ハワイ島の3つのキャンパスで約6700人の学生を受け入れており、ハワイ文化や言語、歴史教育に力を入れながら、学問・芸術・スポーツでも全米トップクラスの教育を誇ります。
なぜ抗議デモ? 背景にあるもの
抗議のきっかけは、カメハメハ・スクールの理事会(トラスティ)による入学方針の見直し検討にありました。
これまでは「ハワイアンの血を引く子どもたちが優先」されていたのですが、その方針が今後どうなるか不透明になってきたのです。
この方針変更が現実となれば、先住民のための教育の場が失われるのではないかという不安が一気に広がりました。
地元コミュニティの団結力がすごい!
この抗議には、卒業生、在校生の保護者、地域のリーダー、文化関係者、教育者など、あらゆる世代・立場の人々が参加。
さらに、伝統的なチャント(詠唱)やレフ・フラ(レイを首にかけた踊り)も行われ、ただのデモというよりは、文化への誇りを共有するセレモニーのような雰囲気すら感じられました。
「私たちの文化と歴史を守るために、声を上げることは当然だ」と話す参加者の姿が印象的でした。
入学方針の意義とは?
この学校の入学方針は、長年にわたりハワイの司法でも議論されてきました。
過去には連邦裁判所で「先住民優先の方針は差別にあたるのでは?」と問われたこともありますが、2005年には裁判所が「ハワイ先住民のためのポジティブアクションであり合法」と判断しました。
その背景には、先住民が抱えてきた教育格差や社会的課題を是正するための意義ある方針だという理解があります。
今後の展開は?
学校側は「現時点では方針の変更はない」と明言しており、コミュニティ側も引き続き注視していくとしています。
それでも、今回の出来事をきっかけに「カメハメハ・スクールとは何なのか?私たちにとって何を意味するのか?」という問いが、あらためて多くの人の心に浮かんだのは間違いありません。
まとめ:文化は人の心で守られる
ハワイを訪れると、どこか懐かしく温かい空気を感じる方が多いはずです。それは、ハワイの人々が自分たちの言葉、歌、踊り、土地への敬意を、日々の暮らしの中で大切にしているから。
その文化の核を育んできたのが、まさにカメハメハ・スクールなのです。
ハワイ好きの皆さんも、この伝統校の今後にぜひ注目してみてください。そして、次回ハワイを訪れた時には、こうした深い背景にも想いを馳せてみると、より豊かな旅になるかもしれませんね。
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