コナで空から虫退治!?

〜ハワイ島の自然を守る「空のパトロール隊」出動中〜

ハワイといえば、美しい自然とのんびりした時間が魅力。
でもそんな楽園にも“厄介者”がいるんです。
それが「ココナッツ・ルサーフビートル(CRB)」という外来種のカブトムシ。
放っておくと、椰子の木を食い荒らし、ビーチやリゾートの景観にも影響が出る可能性があるそう。

そんな中、ハワイ州農務省(HDOA)は、ハワイ島コナ地区で空からの調査作戦を実施しました!

この調査、なんとヘリコプターを使って行われました。上空から地上を観察し、感染が疑われるエリアに目印の「ピン」を落とすという方法です。

ピンが落ちた場所は、地上チームが後日調査。実際にビートルの痕跡があるか、罠にかかった個体はいるかなど、徹底的にチェックされます。まさに空と陸の連携プレー!

このビートル、土の中に潜っていたり、ヤシの葉の根元に潜んでいたりと、人の目にはなかなか見つけにくい存在。しかも、繁殖力が強くて広がるスピードも速い。

だからこそ、早期発見が超重要!
そのために、空からの調査が効果的なんだそうです。

今回のエリアは、コナ国際空港の近くの森林地域など。以前から目撃情報や罠での捕獲例があったため、重点的にチェックされました。

CRB(ココナッツ・ルサーフビートル)は、アジア原産の甲虫で、ヤシの木の幹や若い葉を食い荒らす習性があります。

これが広がるとどうなるかというと…

  • 椰子の木が弱って枯れる
  • 景観が損なわれる
  • 農業(特にココナッツやアブラヤシ)にも被害
  • ハワイの観光イメージにも影響…

つまり、放っておくと「ハワイらしさ」が危うくなるかもという深刻な問題なんです。

実はこのCRB、2013年にオアフ島で初確認されてから、じわじわと広がっています。
特にホノルル西部のエワやカポレイ地区では捕獲例が多く、完全駆除には至っていません。

ハワイ島では比較的新しい問題ですが、今回のように早めの対応をすることで、被害を最小限に食い止めたいというのが州政府の考えです。

ハワイ旅行中に「虫退治なんて関係ない」と思うかもしれませんが、実は私たち観光客も、知らないうちに「虫を運ぶ存在」になっている可能性があります。

特に以下のようなケースは注意です

  • 島間の移動で荷物に土や植物の一部がついている
  • お土産に植物や木材を持ち帰る
  • 外で使った靴に土がついている

ハワイ州では「インスペクション(検疫)」がしっかり行われていますが、私たちの意識もとても大切!

ワンポイントアドバイス

  • ハワイで使った靴はよく洗ってから帰国しよう
  • お土産は“検疫済み”マーク付きのものを選ぼう
  • 植物系のお土産は購入前にスタッフに確認しよう

自然と共生するハワイだからこそ、こうした小さな取り組みがとても大切です。

今回のように「空からの虫探し」なんて、ちょっとユニークで面白い作戦ですが、その背景には「ハワイの自然と観光を守る」という大きな思いが詰まっています。

今年ハワイに行く人も、ぜひこうしたニュースを知って、自然へのリスペクトを忘れずに旅を楽しんでくださいね🌴✨


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