【最新トレンド】ハワイ観光に“足踏み感”?その背景にある消費マインドの変化とは

原因は、「経済不安」と「旅行コストの上昇」

アロハ!
2025年春、ハワイ観光に“ちょっとした異変”が起きています。

例年であれば春休みから夏に向けて観光客が増えてくるはずのこの時期、今年はなんと訪問者数が鈍化しているという報道が。

その原因は、「経済不安」と「旅行コストの上昇」。今回は、最新のハワイ観光動向をわかりやすく解説し、これからの旅行・投資・事業展開に役立つ視点をお届けします!

アメリカ本土の消費マインドが冷え込み中

ハワイ観光の最大マーケットである**アメリカ本土(訪問者の約75%)**からの旅行者が、例年より少なくなっています。

旅行調査会社Omnitrakの統計では、2025年2月の**米国旅行意欲指数は73.7%**で、前年2024年(78.8%)よりも5ポイント以上低下。消費者信頼感の低下と旅行コストの上昇が重なったことが要因です。

価格の上昇が「ハワイ離れ」を引き起こす?

旅行調査「Portrait of American Travelers」によると、旅行費用の高さがハワイ旅行を躊躇させる主因になっているとのこと。

  • 航空券・ホテル代・食費が全体的に上昇
  • チップ文化や為替影響も重なって「割高感」あり
  • 特に家族連れや中間層は別の旅行先を検討する傾向に

3月末にHTAの暫定CEOだったダニエル・ナホオピイ氏が退任。後任がまだ決まっておらず、観光マーケティングの方針が宙ぶらりん状態に。

観光業界からは、「ホテルや航空会社、旅行代理店が連携できる統一メッセージが必要」という声も上がっています。

📉 2月の訪問者数はほぼ横ばい

ハワイ州の最新統計によると、2025年2月の1日あたり訪問者数は24万525人で、前年同月比+1.9%。
ただし、2019年と比べると−2.5%。つまりコロナ前の水準にはまだ届いていません。

🌎 地域別の動向

地域前年同月比(2月)備考
米国西部+2.7%ハワイ最大の客源市場
米国東部+7.4%回復傾向あり
カナダ−1.4%微減、今後の推移に注目
日本−14.5%円安・燃油高の影響大
その他の国々−4.9%全体的に伸び悩み中

特に日本からの旅行者は2桁減で、ワイキキのホテル関係者は「日本語の看板が目に見えて減った」と話すほど。

訪問者数は伸び悩んでいるものの、1人あたりの1日平均支出は過去最高に!

  • 2025年2月:$256.40/日(前年比+8%、2019年比+24.4%)
  • 総観光消費額:1日あたり約6,170万ドル

つまり「少人数で、しっかりお金を使う旅」へとシフトしている傾向が見えてきます。

ハワイ観光が“数より質”に移行している今こそ、富裕層向けビジネスにとっては大きなチャンス。

🌴 チャンスとなる領域

  • 高級ホテルやヴィラの長期滞在型プラン
  • パーソナルコンシェルジュ付きプライベートツアー
  • ウェルネス、メディカルリゾート体験
  • 富裕層向けリモートワーク・セカンドハウス活用提案

「マス向け観光から差別化した、特別な体験価値」を提供することが今後の鍵になりそうです。

現在のハワイ観光は、かつての「数で勝負」から「質で勝負」へと転換中
マーケットの不安定さはあるものの、富裕層旅行者にとっては、より快適で特別感のあるハワイ滞在が実現しやすい時期とも言えます。

マーケティングの再構築やターゲットの絞り込みを通して、**「選ばれるハワイ」**を目指す時期が、いま始まっているのかもしれません。

ハワイビジネス情報館では、今後も現地の観光・不動産・投資のトレンドを分かりやすくお届けしていきます!