日本からハワイへの旅行がもっと便利に!グリーン知事と日本総領事が合意書に署名

日本からの観光客や学生旅行団がより快適にハワイを訪れることができるようになります

ハワイ州のジョシュ・グリーン知事と在ホノルル日本国総領事の児玉義則氏が、日本からハワイへの旅行をよりスムーズにするための新たな行動計画に署名しました。この合意により、日本からの観光客や学生旅行団がより快適にハワイを訪れることができるようになります。

この新たな取り組みの一環として、VIP入国プログラムの対象が拡大されました。これまでは一部の特定旅行者向けに提供されていましたが、新たに学校団体も対象に含まれることになり、修学旅行や教育目的の訪問がよりスムーズになります。

また、モバイルパスポート管理プログラムグローバルエントリープログラムといった、入国手続きを簡素化する施策の普及にも力を入れていく予定です。

この合意は、2023年7月に開催された「ハワイ・日本姉妹州・姉妹都市サミット」の成果の一つとして生まれました。このサミットでは、コロナ禍で一時的に弱まったハワイと日本の絆を強化し、新たな経済交流の機会を生み出すことが議論されました。

グリーン知事は「この合意は、日米間の交流をよりスムーズにし、観光と経済の発展を支える重要な一歩です」と述べ、2026年にはホノルルで新たなサミットを開催する計画も明らかにしました。

児玉総領事も「この協定は、日本とハワイの結びつきをさらに強固なものにする歴史的な合意です」とし、観光だけでなくビジネスや教育分野での交流促進にも期待を寄せました。

日本は長年、ハワイにとって最も重要な観光市場の一つでした。しかし、コロナ禍の影響で訪問者数は大幅に減少。2019年には約157万人の日本人がハワイを訪れていましたが、2023年は約57万人と、半分以下に落ち込みました。

2024年には約72万人まで回復しましたが、それでも2019年比で54.3%減少しています。日本人観光客の消費額も、2024年は10億7,000万ドルに達しましたが、2019年比で52.5%減となっています。

専門家によると、日本人観光客の完全な回復には2026年から2027年までかかる可能性があるとのこと。ただし、ハワイ・ツーリズム・ジャパンの高畑エリック氏は「2025年には100万人の日本人観光客がハワイを訪れる見込み」と楽観的な見方を示しています。

日本からハワイへの旅行者数が回復しきれていない大きな要因の一つが、旅行コストの上昇です。

これらの要因が影響し、中間層の旅行者は依然として回復途上にあります。一方で、富裕層の旅行者は比較的安定しており、高級リゾートや高価格帯のツアーには一定の需要があるようです。

今回の合意では、入国手続きのさらなる簡素化が期待されています。

また、日本政府とハワイ州は、これらの施策を積極的にPRし、日本人旅行者への認知度を高めることを目指しています。

今回のハワイ州と日本総領事館の合意は、日本人旅行者にとって大きな朗報です。入国手続きの簡素化によって、ハワイへの旅行がより身近になり、観光需要の回復が加速することが期待されます。

また、観光業の回復は、ハワイの経済にとっても重要なポイント。日本人旅行者の増加によって、ホテル、レストラン、ショッピング業界にも大きな恩恵がもたらされるでしょう。

今後も、この流れが続き、日本とハワイの絆がさらに深まることを期待したいですね!