星野リゾート、アメリカで温泉旅館を2028年に開業ハワイで夢のリゾートライフを手に入れよう!– 日本文化を世界へ

星野リゾートが、米国本土に温泉旅館を開業するのはこれが初となります

星野リゾートが新たな挑戦として、2028年にアメリカ・ニューヨーク州のシャロンスプリングスで温泉旅館をオープンすることを発表しました。

これまでハワイやグアムなどのリゾート地で展開してきた星野リゾートが、米国本土に温泉旅館を開業するのはこれが初となります。この記事では、この新しいプロジェクトが持つ魅力や挑戦について紹介します。

星野リゾートが選んだシャロンスプリングスは、ニューヨーク市から車で3時間半ほどの自然豊かな観光地です。気候が日本に似ており、四季の移ろいを楽しめるロケーションが決め手となりました。温泉の魅力を最大限に生かし、紅葉や雪見風呂など、季節ごとの体験を提供する予定です。

星野リゾートの国内温泉旅館ブランド「界」を参考にし、30~40室の規模で展開する予定です。「界」では、一人の従業員が複数の業務をこなす「マルチタスク」を重視し、効率的な運営を実現しています。これにより、人件費を抑えつつ、高品質なサービスを提供することが可能になります。

このプロジェクトには、30~40億円の投資が見込まれています。露天風呂では、雪景色や紅葉を楽しむほか、夏にはかき氷、正月には餅など、日本の季節感を体験できる工夫が施されます。さらに、日本食を提供し、アメリカにいながらにして本格的な日本文化を楽しめる宿泊施設となります。

星野リゾート代表の星野佳路氏は、「日本らしさを活かさなければ、海外市場で勝てない」と強調しています。かつて日系ホテルが海外で展開した際、現地の西洋スタイルに合わせたことで、差別化が難しくなった経緯を踏まえ、今回は日本の温泉旅館という独自性を武器にしています。

日本政府観光局(JNTO)の調査では、訪日外国人のうちアメリカからの旅行者の18.1%が「温泉」を訪問目的に挙げています。しかし、アメリカでは公共の大浴場に馴染みがないため、現地での需要開拓は容易ではありません。

それでも、星野リゾートは「ONSEN」という言葉を世界に浸透させ、温泉をグローバルな魅力として打ち出す狙いです。

この温泉旅館の開業は、日本のホテル業界にとっても大きな挑戦です。星野リゾートは、世界最大の観光市場であるアメリカで、日本の伝統文化を広めることを目指しています。今後も温泉というユニークな資源を活かし、さらなる国際展開が期待されます。

日本の「おもてなし」が、どのように世界で受け入れられるのか注目が集まります。今後、星野リゾートの取り組みが他の日本企業にとっても大きなヒントになるでしょう。