ホノルルコーヒーが2年ぶり⽇本へ 24年秋に旗艦店開業
ホノルルコーヒーの⽇本展開
2024/2/18 2:00 ⽇本経済新聞 電⼦版
ホノルルコーヒージャパンは2年ぶりに⽇本に出店する(ホノルルコーヒーエクスペリエンスセンター内の店舗)
⽶国ハワイ発のカフェ「ホノルルコーヒー」が再上陸する。⽇本での新たな運営会社ホノルルコーヒージャパン(東京・渋⾕)が2024年秋、都内に旗艦店を開業する予定。新型コロナウイルス禍などを理由に撤退して以来2年ぶりの出店となる。新⽣ホノルルコーヒーとして今後、⽣き残りを図るための店舗作りや商品開発を詰める考えだ。
再上陸に向け、このほどホノルルコーヒージャパンを⽴ち上げた。新会社の社⻑に就いた萩原利貴⽒は「都内に5年で5店舗を出すのが最低限の⽬標だ」と説明。都内を中⼼に展開後、全国の主要都市に出店先を広げていくとの考えを⽰す。
ホノルルコーヒージャパンの萩原利貴社⻑(東京都渋⾕区)
ホノルルコーヒーの⽇本展開を巡っては、フジオフードグループ本社が12年4⽉に東京・お台場の商業施設に1号店を開業。18年6⽉時点では22店を展開するなど⼈気を集めた。ただ、22年に国内でのフランチャイズチェーン(FC)契約期間が満了となったほか、新型コロナの拡⼤による外出⾃粛などが響き国内の全13店を閉店していた。
⽇本でコーヒー市場の競争は激しいなか、どのように⽣き残りを図るのか。具体的な事業戦略は現時点では明かしていないが、今回は「ハワイでのブランディングを基本的に⽇本に持ってい く」と話す。現在、⽶国ハワイでは11店舗を運営する。⽇本の店舗では「⽇常に溶け込み、ハワイに住んでいる感覚になれる場所」(萩原⽒)を⽬指すという。
商品については⽇本限定のドリンクやフードを⽤意する⽅針。店内では数量限定の⾼価格帯のトートバッグなども販売する予定だ。店舗とは別に、⾃社電⼦商取引(EC)サイトの⽴ち上げも予定し、ハワイから直送した新鮮なコーヒー⾖のほか限定商品を販売する。前職でライブコマースの経験がある荻原⽒は⾃⾝の経験を⽣かし、将来的には有名なバリスタがコナコーヒーの魅⼒を伝えるなどのライブコマースも試みる計画を持つ。
ハワイ本社での研修も⽤意する(ホノルルコーヒーエクスペリエンスセンターの外観)
事業展開を進めつつ、店舗の⼈材教育にも⼒を⼊れる。ストアマネージャー候補⽣はハワイ本社で研修を受けるほか、アルバイトの教育に関してはハワイの店舗から従業員を教育係として招くという。社内の雰囲気づくりにも注⼒し、社員を「オハナ」(ハワイ語で家族)と呼ぶハワイ独⾃のスタイルを⽇本でも採⽤する考えだ。
⽇本のカフェ市場はレッドオーシャンとの⾒⽅が多いが、荻原⽒は「むしろブルーオーシャンだ」と意に介さない。ハワイは⽇本⼈の憧れの場所の1つとして根強い⼈気を誇るなか、ホノルルコーヒーは国内で受け⼊れられるのか。再来店したいと思われる商品やサービスを通じて消費者の⼼をつかめるかがカギを握る。
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ハワイビジネス情報館