なだ万とオノデラのタッグ!和食ブランドの海外進出が熱い

老舗料亭「なだ万」と企業向け給食や高級寿司店を手掛ける「ONODERA(オノデラ)」の話題

こんにちは、海外での飲食ビジネスに興味がある皆さん。今回は、老舗料亭「なだ万」と企業向け給食や高級寿司店を手掛ける「ONODERA(オノデラ)」の話題をお届けします。オノデラがなだ万を買収し、そのブランド力を活かして海外展開を進める計画です。では、詳しく見ていきましょう。

なだ万の歴史とオノデラのビジョン

まず、なだ万は1830年に創業した老舗料亭で、和食のクオリティーと文化を世界に広めてきました。一方、オノデラは高級寿司店「鮨 銀座おのでら」などを展開しており、国内外での事業展開に意欲的な企業です。このたび、アサヒグループホールディングスからなだ万を買収することが決まりました。

オノデラの広報担当者は、「なだ万はクオリティーの高い日本食や食文化を海外に広めてきた」と述べ、その知名度や調理技術を高く評価しています。今回の買収により、オノデラは国内外でのなだ万ブランドの展開をさらに強化する計画です。

海外展開の具体的なプラン

オノデラは、アサヒビールが2014年に買収したなだ万を2024年9月1日付で手に入れます。国内25店、海外4店の飲食店と、百貨店での総菜販売を含む計74店がオノデラの傘下に入ります。

ONODERAフードサービスの長尾真司社長は、「日本食店を成功モデルにして米国に持っていき広げていきたい」と語り、今後5年程度で日本と米国に30店舗の新規出店を計画しています。この戦略により、なだ万のブランド力を活かして世界的な飲食企業を目指します。

買収の背景と課題

アサヒグループホールディングスは、2014年に老舗のブランド力を活かしてなだ万の出店拡大を目指しましたが、相乗効果は限定的でした。多角化経営が裏目に出たとの見方もあります。一方、なだ万はコロナ禍や宴会需要の縮小で2023年12月期まで5期連続の最終赤字に陥り、売却が検討されるに至りました。

オノデラは給食事業で安定した収益基盤を持ち、高級寿司店のブランド力も高めています。しかし、なだ万の立て直しと統合作業を同時に進める必要があり、リスクも伴います。成功の鍵は、なだ万に革新性や新しいビジネスモデルを注入できるかどうかにかかっています。

まとめ